「737MAX事故調査」と「メディケア・フォー・オール」の影響
4月に入り、2つの事象により若干投資方針に変更を加えることを検討中の為、ブログを更新します。
「737MAX事故調査」のその後と影響
一つ目は航空機737MAXの事故調査の状況とボーイング株買戻しへの影響です。
737MAXの2度にわたる墜落事故による保有していたボーイング株への投資行動ですが、まず直後のパニック売りによる底値での逆指値売りを避ける為、逆指値設定を解除しました。
そして、急落から一時戻したところで利益確定し、現在、保有比率は1%ほどとなっています。
当初は、4月の決算発表での悪材料出し尽くし後に、買戻しを想定していました。
そして注視していた737MAXの事故調査の状況ですが、迎角センサーの異常により737MAXで新たに搭載した失速防止装置(MCAS)が作動したことが主原因と見られています。
しかし、それだけであれば影響は小さかったのですが、販売促進の為、737MAXは従来機の737NGと操縦性にほとんど違いがないとしたかった為に、MCASシステムについて十分に航空会社に周知・教育してこなかったことが問題視されています。
また、連邦航空局(FAA)とボーイングとの慣れ合いの関係も問題視されています。
それにより、FAAは737MAXの飛行および出荷再開にそうそう簡単にGOサインを出せない状況にあると思われます。
期待の新型機777Xの引き渡しスケジュールへの影響も懸念され、ボーイング株買戻し時期はかなり遅れそうだと考えています。
「メディケア・フォー・オール」法案の影響
続いて、米国では民主党議員が国民皆保険制度「メディケア・フォー・オール」法案を提出したことを受けて、ユナイテッド・ヘルス(UNH)やメルク(MRK)をはじめとするヘルスケア関連株が大きく下落しています。
年初に、今年も「テクノロジー」と「ヘルスケア」セクターに投資妙味がありそうだ、とツイートしました。
現状、テクノロジーセクターを中心とした保有株:マスターカード(MA)、アリスタ・ネットワークス(ANET)、ザイリンクス(XLNX)は好調で、バンガード情報技術セクターETF(VGT)は年初来+28.6%となっています。
一方のバンガードヘルスケアセクターETF(VHT)は、年初来+2.0%と米国株式市場全体から大きく劣後しています。
では、ヘルスケア企業の業績はどうなのか?
4月16日に発表されたジョンソン&ジョンソン(JNJ)の1Q決算は、
売上高が予想の195.5億ドルに対して200.2億ドル、EPSが予想の2.04ドルに対して2.10ドルと好調でした。
また、同日発表されたユナイテッド・ヘルス(UNH)の1Q決算も、
売上高が予想の597.2億ドルに対して603億ドル、EPSが予想の3.60ドルに対して3.73ドルと好調でした。
総じてヘルスケア企業は業績好調にもかかわらず政策不安により大幅に売られているという状況です。
投資方針の修正
前回のブログ記事にて、
・マスターカード(MA)
・ボーイング(BA)
・バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF(VWO)
の4銘柄でのポートフォリオ構成にスライドしようと思うと書きましたが、上記の影響により、
・マスターカード(MA)
・ザイリンクス(XLNX)----決算結果によってはペイパル(PYPL)あたりに変更するかも
・バンガードヘルスケアセクターETF(VHT)
の4銘柄でのポートフォリオ構成に修正を検討中です。
基本的には、もう今年は十分なリターンを確保した為、本決算シーズン後はリスク回避の方向に舵を切るという方針に変更はありません。